＜コンセプト＞
陶響スピーカーの特長はそのシンプルさにあります。
小口径フルレンジユニットとそれを囲むセラミック（陶製）エンクロージャーだけの構成で、 吸音材のような音色に影響する要素を極力排し、スピーカーの性能を最大限引き出す事を目標にしています。
小口径フルレンジユニットを使ったスピーカーの魅力は、点音源からの音の放射による定位感、 そしてネットワーク回路を通らないダイレクトな信号によるピュアな音質にあります。

＜セラミックエンクロージャー＞
セラミック（陶製）エンクロージャーの特長はその構造体としての特性にあります。
1200度以上の高温で焼き締められた陶土は、木材やプラスチックに比べて硬く、比重が重いという性質を持っています。
またバスレフポートを含めてエンクロージャー全体を完全な一体構造で作成できるため、 継ぎ目や接着面での音の歪みがありません。 加えてバッフル面以外の面を曲面形状にすることで、内部の対面する平行間で起こる音の共鳴、共振が抑えられます。

＜小口径フルレンジユニット＞
搭載しているスピーカーはフルレンジとしては最小サイズの5～6㎝口径のユニットですが、非常に凝縮感のある音を聞かせます。
口径の大きさに比べて強力なマグネットは、軽量なコーンを超高域まで駆動し、また同時に作り出す背圧はバスレフポートからの重低音となり、 見た目のサイズからは想像できない広い音域の音を再生します。